- 小学校入学時の言語能力が将来の言語能力を左右する
- 読書が語彙力や読解力などの言語能力を高める
- SNSによる読解力の未発達
小学校入学時の言語能力が将来の言語能力を左右する
小学校1年生の時点の語彙力の差は6年生になってもほぼ固定されたままになる。このため小学校入学時に語彙力や読解力が高い子は卒業するまで一貫して言語能力が高い。
一方、語彙力や読解力が低い子は卒業するまで一貫して言語能力が低くなってしまう。つまり小学校入学時までに言語能力をどれだけ身に付けさせることができるかが子供の将来を左右することになる。
どうやったら小学校入学時までに語彙力、読解力がに高めることができるんだろうか?
読書が語彙力や読解力などの言語能力 を高める
読書が語彙力や読解力を高めることが分かっているようだ。しかし、読書が苦手な子供も多い。読書の習慣を身に付けさせるにはどうすればいいか
まずは家庭の文化的環境を整える
読書をするにはまず子供の言語能力を鍛える必要がある。言語能力が低いとそもそも読めない文字が多く、読書に抵抗が生まれやすい。
言語知能に関する調査によれば、遺伝の影響が15パーセント、家庭環境が60パーセント、学校などの環境影響が30パーセントでダントツで家庭環境の影響が大きい。
このため、家庭環境を整えることが読書量を増やすことにつながりそうだ。それでは、家庭環境でどうすればいいか。
家庭の蔵書数を増やす
本書によると家庭の蔵書数が多いほど子供の学力が高くなるようだ。蔵書数が多ければ多いほど学力が高くなることが分かっている。
しかし、本当に蔵書数を増やすだけで子供の読書量は増えるのだろうか。
どうやら、親が本を読む姿を見ると子供は真似して本を読むようになり、それが習慣となるようだ。子供の本を読みなさいという前に親自身が見本となり、本を読めば、勝手に子供は本を読むようになるのだろう。
SNSによる読解力の未発達
本書では、SNSによる読解力の未発達を危惧しています。SNSを使用することで読解力が低下するわけではないが、SNSばかりしていると短い文章、LINEでいえば、スタンプなどの使用でコミュニケーションをとるため、複雑な文章や長い文章を理解する読解力が身に付かない。
このため、SNSだけでなく、読書をする習慣を身に付けて、読解力を身に付けることが重要になりそうです。